訃報 コスマス・ゴネセ氏 (55歳)
早くご報告しなくては、と思いながらも、なかなかPCに向かえませんでした。
このブログを立ち上げてから、こんな情報を載せる日が来るなんて、思ってもいませんでした。
AZTREC(Association of Zimbabwean Traditional and Environmental Conservationists: ジンバブウェの伝統と環境保全を守る人々の会)の代表、コスマス・ゴネセ氏が亡くなりました。3月24日、55歳でした。
AZTRECスタッフであり、村にいるM氏から、SMSでハラレにいる日本人の知人にメッセージが届き、知人がEメールで知らせてくれました。
ゴネセ氏は、高校卒業後、ジンバブウェ独立闘争に参加、独立後も退役軍人の会の要職についていましたが、1985年に現在のAZTRECを立ち上げ、伝統と環境を取り戻すための具体的な活動を展開してきました。
ジンバブウェの独立闘争を、肌の色の闘いではなく、社会構造を変えるための闘いであったとし、今の混乱の先のジンバブウェを見て活動していた数少ない真のリーダーの一人でした。
独立闘争が収束した後、彼が最初におこなったことは、闘争の間、見捨てて進まなければならなかった朋のなきがらを弔うことでした。なきがらは、地元の人たちに手厚く葬られてもいました。祈り、場を清め、そして地元の人々に礼をつくさなければ、先に進めないと感じていました。
NGOなり政治なり、多くの人が”中央”に行きたがるなか、彼は一貫して地元にこだわり、自ら耕し、生活を支えながら、NGOや政治の活動をおこなていました。
ジンバブウェには、独立や母国発展のために闘った故人を称え、英雄墓地に埋葬するという決まりがありますが、出身地であるマシンゴ州の英雄として埋葬されたということです。
ZBC(ジンバブウェ国営放送)のサイトに一件記事が掲載されていました。
(1週間経った今も、人気の記事のトップに挙げられています。)
ご冥福をお祈りいたします。
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