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2008年7月 7日 (月)

周辺国の反応(その1:SADC)

 洞爺湖サミットが始まりましたね。先週末6日のジンバブウェの新聞ジンバブウェ・スタンダード紙によると、サミットに出席する南アのムベキ大統領は、途中ハラレに立ち寄り、ムガベ氏、MDCーAM派の代表、アーサー・ムタンバラ氏他と会談したようです。MDCーMT派のチャンギライ氏は欠席したと伝えています。

 いわゆる「国際社会」と自称するG8や先進国が、ジンバブウェの問題を取り上げているのは、すでに新聞やテレビ報道などでご存知と思いますが、今日から、少し、SADCやAU、そして他のアフリカの国の首脳は、ジンバブウェの状況に対してどうコメントしているのか、少しずつ報告したいと思います。(そうは言っても、情報源は、皆様と同じネットねたですが・・・、原文にたどり着いたものだけをご報告するつもりです。)

 まず、前からご報告すると言っていたSADCの選挙監視団レポートです。

 SADCは413名の監視員を送り、全州に配置させました。その報告では、

<暴力について>

・決選投票までの機関に、政治的に扇動された暴力や脅迫があったと認められる。その結果、人命が失われ、重傷を負った人々、財産を失った人々がいる。警察はこうした動きを阻止したり、犯人を捕まえるには至っていない。

・暴力は、全国で均一的に起こっているわけではない。主に、東マショナランド州、西マショナランド州、中央マショナランド州に、マニカランド州、マシンゴ州、そしてハラレでの被害が顕著である。

・こうした状況は、多くの人を国内避難民*にさせ、投票への参加を大きく減少させる結果となった。

・SADC監視団は、投票日直前の6月25日に、国内に広範に広がっている政治的に扇動された暴力に憂慮していること、とりわけ政府と与党支持者にこうした暴力を止めるようアピールをおこなった。

<選挙運動について>

・野党の選挙運動については、妨害があったと認める。とりわけ、裁判所の判決があったにも関わらず、ラリーに対する担当行政(警察)が妨害したと見られる。

・政府メディアは、一方の候補者のみの広報を掲載しており、野党の選挙広告を一度も掲載していない。

・SADC監視団の活動は、大きな支障なく遂行できたが、一部では、監視員が嫌がらせを受けたという報告もあがっている。

<投票日当日>

・当日の投票は、比較的平穏であったといえる。投票所では、与党関係者が目につき、3月29日と比べると、ジンバウブェ人監視員(原文:local observer)はほとんどいなかった。**

・いくつかの投票用紙には、投票ではなく、”神がこの国を祝福されますように”、”自由で公正な選挙にしよう”、”独裁にNOを”などと意思表明をした言葉が記されているのを目にした。

・3月29日と比べて、投票率は低かった。

<まとめ>

・投票に至るプロセスは、政治的に扇動された暴力や嫌がらせ、追放などが目立った。

・6月27日までの状況は、SADCの基本ガイドラインの条件を満たしているとはいえない。

・しかし、当日は平和であった。

・こうしたことから、選挙プロセスの信頼性には、疑わしいものがあり、選挙は、国民の意思を表してはいないと言わざるを得ない。

<提言>

・国民も含めた当事者間での対話によって、解決されるべきである。

・そのためにも、SADCの仲介は今後も継続されるべきであり、とりわけ、現地での現状打開のためのメカニズムを設置すべきである。

以上です。続きはまた今度。このほか、PAPとAUの報告をお伝えします。もっとも、こんな報告ばっかり書いて何になるんだ?と自分でも思うのですが、でも、なにもしていないというのも落ち着かなくて・・・。(お)

********

 *避難民の数について:今日の毎日新聞では、国内避難民が20万人、殺された人の数が90人と報道されています。

 ** 3月29日には全投票所に選挙監視ボランティアを送った、NGO、ZESNは、決選投票ではボランティアを送っていません。ZESNのステートメントが出されていますので、詳しくは、またブログに書きます。

 SADC選挙監視団のレポート原文は、こちら  (頁の下方にリンクあり)。

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