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2008年7月 6日 (日)

HIV/AIDS活動は停止命令外、でも・・・。

 6月30日のブログで、6月4日にジンバブウエ政府が、NGO活動停止命令を出したことをお伝えしましたが、その続報です。

 その通達では、全NGO活動停止命令と全NGOの登録凍結と再登録の義務が伝えら得ましたが、その一番の理由として、PVO法違反(具体的には、政治活動を展開して、コミュニティを扇動しているというもの)を行っている団体があるというものでした。

 ジンバブウェNGO協議会(NANGO)は、実際にPVO法に違反しているNGOの具体名や詳細を明らかにするよう、要請していましたが、6月13日(金)、公共サービス、労働、社会福祉省のSidney Mhishi氏 (Acting Permanent Secretary)が回答してたようです。

① フィールド活動の停止とは、NGOPVOの職員による地域(コミュニティ)での集会など、大人数を集める行動を行うことを停止するという意味である。

② フィールド活動の停止は、「PVO/NGOの登録抹消や登録禁止」を意味するものではない。

③ 人道的活動を展開するPVO/NGOの中に、政治活動を展開するというPVO法違反をしている団体があるという情報を受けている。そうした”真偽”が明らかになるまでPVO/NGO活動は停止とする、

④ 全NGOの活動停止命令は、現在調査結果が明らかになるまで行われ、政府は、通常の活動が再開できるよう、出来る限り早急に調査を行う。

⑤ HIV/AIDSなどで困難にある人びとへの抗レトロウィルス治療(Anti-Retroviral Therapy:ART)や、ホームベースケア(HBC)の活動は例外的に停止の対象としない、

⑥ コミュニティでの食料配給プログラムは、基本的にPVO/NGO主導の活動ではないことから、これも、停止対象とはならない。

⑦ NGOの本部事務所、地域事務所などの活動までも停止しているわけではなく、現地活動のみが停止の対象である、

⑧ ジンバブウェ憲法では、宗教の自由が保障されており、教会はPVO法のもとにある活動ではないため、今回の措置には含まれない。

*"Bill Watch special: Clarification on suspension of NGo field operatrions" Veritas June 19, 2008)より抜粋。http://www.kubatana.net. (Verlitasで検索) (仮訳:尾関葉子)

*****

 これまでも、PVO法の改定案などで、何度も、NGOの政治活動についての議論があがっていましたが、NGOの政治的活動に対して、政府の調査が入ったのは、今回が最初であると、NANGOは発表の中で言っています。

フィールドの状況

 本部、地域事務所の活動は対象外という政府の説明があったものの、実際には、NANGOのグェル(Gweru)地域事務所には、ジンバブウェ警察が訪れ、事務所を閉めるように強制したと(同NANGO発表)いう話ですし、

 PlusNews* の報道によると、Farm Orphan Support Trust of Zimbabwe(FOST)という団体は、フィールドでは、民兵や地方の警察官が「NGO活動は禁止されている」と、村への訪問を阻止されるという状況が続いています。

 

  *PlusNews:国連IRINニュースと同様、国連人道問題調整事務所が発行している人道問題とその分析のニュース。) 原文は、"Zimbabwe:AIDS organization still grounded" 1、July 2008

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