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2007年5月14日 (月)

お葬式

10日から今日まで村に行っていました。
村に行く朝のこと、会う予定の相手から電話があった。彼の親族が死んだので予定が変更になった。

おじさんの奥さんが亡くなったということで、彼の兄弟や奥さんたち大人は全員が総出で手伝いに来ていた。

100人くらいの人が来ていて、30人くらいの人は、前夜から泊まりこみ。
夜まっくらになってから到着すると、母屋にいる家族以外に、男性は男性同士で火を囲んで、女性は、別のところで火をたいて、食事の準備をしていた。仕切っているのは、彼の奥さん。ちょうどサザができたところで、女性は男性ひとりひとりに手をあらう水を出したり、食事を運んだりしていた。

こういうときって、外国人の女性が一番居場所がない。男性は、呑んで食べているので、外国人の男性は、その輪の中にいればいいのだけれど、女性は、ずっと食事を作っているか、酒を出しているか、手を洗う水を運んでいるか、お茶を作っているか・・・・、とにかく仕事しっぱなしだから忙しい。「手伝うよ」と言っても、外国人なのであまり表に出られない。

しかも、外国人だから、家族と男性の食事が出たあと、女性の中で最初に自分に食事が出された。地面に座ってサザを食べながら、少し離れた男性の輪を見ると、火を囲んだ彼らの輪の頭上には、満点の星。天の川がはっきり見える。母屋から聞こえてくる弔いの歌と太鼓を聴きながら、こんな星の下で見送ってもらえるのも悪くないなぁと思って眺めていた。

翌日のお葬式は、終日女性の歌や太鼓と踊りが続く。その様子は涙涙の日本のお葬式というイメージとはちょっと違う。でも、「気合いれて見送る」という気迫を感じる。

村の人が皆来たというくらいの大人数で、お金のないこの時期に、皆が少しずつお金を出してたし、紅茶とかミルクとか、食事用の野菜とか鶏とかを持ってくる人もいた。

こちらでは、12時から14時までは埋葬をしてはいけないしきたりらしい。
だから、その間に、食事を全員に振舞う。

埋葬が終わって、家族がそれぞれ親族を代表して個人がどんな人だったのかを皆に伝える。炎天下の中で続く。蒸し暑くはないけれど、あまりの日差しの強さにちょっとめまいがする。

埋葬が終わって、今度はお茶。知り合いのマイはずっと立ちっぱなしで仕事している。結局三日三晩手伝いをしていたらしい。土曜日に帰ってきて皆がいう言葉は同じ、「マカイタバーサ(いろいろよくやったね)」。

埋葬場所は、母屋のすぐそばの畑の中だった。

昔から死ぬなら火葬じゃなくて土葬がいいなと思っている私は、こんな風に自宅のすぐそばで大切な家族の近くに埋葬されるのがうらやましかった。自分の家族が亡くなったら、どこか遠くの墓地に埋葬して時々「お墓参り」するんじゃなくて、毎日、仕事の合間に大切な人が眠っている場所でお茶を飲んだり、一日の報告をしたり、そんな風にずっと一緒にいたいなと思ったりする。自分もいつかこんな風に朽ちて、やがて土に返って、「マイ(=女性の敬称)のお墓の上だと、バナナがよく実るね」なんていわれたら嬉しい。

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コメント

今回の出張の中ではこのブログが私には一番印象深いです。何がどうというわけではないのだけど、満点の星空と音とにおいが伝わってきそうで、どきどきしました。
亡くなった方のご冥福をお祈りします。

投稿: ひ | 2007年5月19日 (土) 23時51分

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